アタッチメント取付に重要な「ブラケットのピン間距離」について
油圧ショベルのアーム先端に取り付けるアタッチメントは用途に合わせ多種多様なものがあります。年々、省人力化や作業効率向上が求められ現場に合わせたアタッチメントの種類も増え続けています。ここでは取付に必要な項目についてご質問の多い「ブラケットのピン間距離(CTC)」についてご説明いたします。
バケットなどアタッチメントの取付けには以下の確認が必要となります。
- アーム先端ピンの径(φ)mm
- アーム先端幅(W)mm
- ブラケットのピン間距離(CTC)mm
この中の「3.ブラケットのピン間距離(CTC)mm」についても、機種によって寸法が異なります。「ピン間距離(CTC)mm」は「バケットの可動域(返す/抱える)」に影響を及ぼします。機種によりがリンク位置や寸法などが異なることから、油圧ショベルメーカーが機種それぞれのバケット可動域が最大値となる値で製作しています。
一般的には、ピン間距離(CTC)が長いほどに可動域が小さくなります。近年の油圧ショベルはピン間距離(CTC)が短くなり、こ可動域が従来と比較し大きくなっています。このためとても重要な値となります。
市場で在庫販売しているバケットなどアタッチメントの多くは、おおよそ全てのメーカー/機種に取り付けて使用できるようにその中で長い値のピン間距離(CTC)で製作しています。これは最適値よりも短いとリンクなどが干渉し、取付使用できない機種が出てくるためです。汎用性は高くなりますが、バケット可動域は小さくなるため作業によっては繊細な作業には向かないということになります。
バケットのピン間距離(CTC)の最適値を知るには?
これは油圧ショベル各メーカーがそれぞれの機種で設計時に抑えており、標準バケットに採用された値です。メーカーに確認頂ければ間違いはありません。
アタッチメントを購入する時にバケットのピン間距離(CTC)は指定できるのか?
即納ができるかは別としてどのアタッチメントメーカーでも指定は可能です。当社では販売製品についても全て指定寸法での製作・納品をしております。
メリット/デメリット
油圧ショベルの機種を限定していないなど、すべてに取付・使用可能なバケットのピン間距離(CTC)にした方がよい場合や、利用用途により可動域を求めないものもありこれらにはメリット・デメリットがあります。総合的に判断することをお勧めいたします。