除雪機用ゴムクローラーの「芯金入り」と「芯金レス」の違いについて
その中でも、芯金が無いタイプ(芯金レスタイプ)が存在することを皆様はご存じでしょうか?
今回は、疑問に思っている方も意外と多い「芯金入りタイプ」と「芯金レスタイプ」の違いについてご紹介します。
まずは、芯金入りタイプと芯金レスタイプの参照画像をご覧ください。
▼芯金入りタイプ(※参照画像のサイズは、200×72×28です)
▼芯金レスタイプ(※参照画像のサイズは、120×60×20です)
芯金レスタイプは、通常の芯金入りタイプとは形状の違いがあります。
パッと見では分かりにくいですが、ゴムクローラーの中心部に目を向けてみると...
▼芯金入りタイプの中心部
▼芯金レスタイプの中心部
そうです!芯金レスタイプにはスプロケットを差す穴がありません。
通常の芯金入りタイプにつきましては皆さんご存じの通り、内部の芯金がスプロケットに引っ掛かり穴を通じて駆動する仕組みになっていますので、真ん中に穴(スプロケットのギザギザがハマる穴)が開いていますが、芯金レスタイプには一切穴が開いていません。
▼芯金入りタイプの内部
▼芯金レスタイプの内部
『芯金レスタイプって、スプロケットを差す穴が無いのにどうやって動くの?』
芯金レスタイプのゴムクローラー内側には山部が並んでおり、この山部に引っかかり動きます。
その為、通常の歯車形状のスプロケットには装着出来ず、専用の円形型のスプロケットとなります。
また、スプロケットを差す穴が無いことで以下の利点が生まれます。
- 内部への雪や泥の侵入が少なく、芯金入りタイプと比べると長持ちする
- 歯車形状のスプロケットを使用しない為、傷つきにくい
- より低騒音・低振動に優れている
以上、除雪機用ゴムクローラーの「芯金入りタイプ」と「芯金レスタイプ」の違いについてご紹介でした。
*尚、表示サイズが同じでも芯金入りタイプと芯金レスタイプでは内部寸法が異なります。その為、ご注文の際は事前にお使いのゴムクローラーのサイズ確認を行っておりますので、ご協力お願いいたします。