鉄製と軽量合金鋼製の「補修用クロスチェーンの互換性」について
雪面とは言え地面と常に接触するクロス部分については消耗品なのですが、中には不慮の事故的に切断してしまう場合があります。
放っておくと切れた部分がフェンダー等を叩き、部品を壊してしまうケースも少なくありません。
今回のお客様は以前に鉄製チェーンと軽量合金鋼チェーンをそれぞれ購入していただき、「クロス部分の消耗度合が目立ってきたので交換したい。鉄製チェーン用クロスチェーンと軽量合金鋼チェーン用クロスチェーンは互換性があるのだろうか?」という内容です。
結論から申しますと互換性はなく、使用できません。
購入時の鉄製、軽量合金鋼製それぞれのチェーンに使用されている適正な線径、駒数の物を装着してください。
軽量合金鋼用の1駒数は約52mm、鉄用の1駒数は約42mmとなり、同じ駒数でも全長が大きく異なってきます。
▼写真上が軽量合金鋼用(型番:0708B)、下が鉄用(型番:0708)です。線径7mm×8駒写真
ご覧の通り線径7mm、8駒ですが長さが大きく違います。
長さの異なるクロスチェーンは装着できない、または装着できても長すぎる事でたるみができ、即断裂する可能性があります。また、サイドチェーンにも異常な負担をかけてしまうのでお勧めしません。
チェーンについての疑問、質問お気軽にお声がけください。